北京の中軸線は、南は永定門に始まり、正陽門、天安門、太和殿、景山を通って、北は鐘楼・鼓楼まで延びています。この壮大な都市軸は昔の北京城の外城、内城、皇城、宮城を貫いています。沿線には壮大な皇居や王府だけでなく、素朴な四合院式の民居や重要な近代的な建物もあります。実際に触ることができる建物や遺産物だけでなく、そこに住む人々のライフスタイル、価値観、文化的習慣などもこの歴史的町並みの重要な一部であります。これらの文化的記憶は、北京の中軸線の歴史的文脈を構成します。北京の文化的バックボーンと言われるこの線は、その歴史文化都市としての位置付けを示すメインラインであるとも言えます。北京の中軸線の世界遺産への登録を目指すプロジェクトは、すでに北京のコアエリアの建設計画に組み込まれています。人々の心を揺さぶるこの都市の景観は、古都の保護と都市開発を集中的に体現する発展の軸になりつつあります。